性格診断は単なるステレオタイプ化なのでしょうか?
性格診断には、その妥当性に懐疑的な批判者もいます。反対する人々には、診断を作成した専門家の理論に疑問を呈する現役の心理学者や一部の学者が含まれます。また、 Myers-Briggs、Enneagram、 ビッグファイブの診断は現実の生活とは何の関係もないと考える一般の人々もいます。
さらに、第3の批判者もいます。性格診断は単なるステレオタイプ化にすぎないと言う人々です。彼らはタイプの説明があまりにも単純、あるいは固定的すぎると考えています。診断は人間の行動に関するいくつかのもっともな観察を取り上げ、それを人々の本当の姿の戯画に変えてしまうと信じています。心理や感情的な特性について重要な洞察を提供するどころか、性格診断は人間の真の複雑さを捉えきれない固定的なカテゴリーに人を当てはめるものだ、と彼らは言います。
ステレオタイプ化という批判は正しいのでしょうか。それとも、その考え自体が、性格診断が何を目的としているのかを誤解したことによるステレオタイプなのでしょうか。
ステレオタイプ化と過度な一般化のリスク
Enneagramや DISC診断のような性格診断がこれほど人気なのは、その有用性の証です。適職を見つけたい人、キャリアを前進させたい人、よりよい人間関係を築きたい人、個人として成長したい人にとって役立つ、興味深い洞察を幅広く提供してくれます。
しかし表面的に捉えると、性格診断は人々の考え方、行動、反応について、硬直的またはステレオタイプ化された見方を示しているように思えるかもしれません。これがどのように起こり得るのか、いくつかの例を見てみましょう。
あなたが INTPと温かく愛情深い関係にあるとします。冷淡で分析的、内面に意識が向きがちだと説明されるMyers-Briggsタイプが、なぜあなたに対してこれほどユーモアがあり、愛情深く、情熱的でいられるのか不思議に思うかもしれません。そして、あなたの知るその人はINTPに期待される行動のイメージに当てはまらないため、性格診断はステレオタイプ化だと判断するかもしれません。
次に、あなた、またはあなたがよく知る人が、ビッグファイブまたはMyers-Briggsの体系における外向型だとします。ところが、あなた(またはその人)は文章を書くこと、絵を描くこと、一人で森を長く散歩することなどの孤独な活動を大いに楽しんでいます。それは外向型のタイプ説明にはまったく当てはまらないように思えるでしょう。
実際には、ここに性格診断の結果と矛盾することは何もありません。INTPのプロフィールをより深く見れば、このタイプは人間関係において遊び心や想像力、熱意を発揮でき、相性のよい相手にとって素晴らしいパートナーになれることがわかります。同様に、外向型の人も、しばらく一人で自分の考えと向き合う状況で充実することができます。ただし、それを常に行うわけではありません。
INTPの分析的な性質や、外向型の人の対人志向は、多くの場合にはっきり表れます。しかし、どの性格もそこまで限定的ではないため、それがその人たちのすべてではありません。
健全な性格と不健全な性格、そしてその間にあるすべて
性格カテゴリーは、診断を受けて同様の結果が出たすべての人に当てはまるものです。しかし各カテゴリーの中には、「統合度」の違いがあり、それによって性格特性の表れ方には実際の差が生じます。言い換えれば、INFPと診断されたある人はよく適応している一方で、別の人はつらい経験や困難な子ども時代の影響を受けているかもしれません。そのため、行動にも違いが生じることがあります。
いくつか例を挙げましょう。
Enneagramタイプ7は、集中力が続かず、場所から場所へ、物から物へと常に移り変わる冒険を求める人だと読んだことがあるかもしれません。そのため、タイプ7の友人がなぜこれほど有能で熟練しており、長期的な目標を前進させるプロジェクトにエネルギーを賢く注げるのか、戸惑うかもしれません。
あるいは、判断的で柔軟性に乏しく、チームに仕事中毒レベルの献身を求めがちなはずの ESTJ上司のもとで働いているかもしれません。しかし、あなたが仕える上司はあなたのアイデアを受け入れ、職場全体で健全な仕事と生活のバランスを保とうと懸命に努めています。
これらの例は、よく適応した性格と、バランスを欠いて生きている性格との違いを示しています。優れた判断力と十分な自制心を身につけたEnneagram 7は、そのエネルギーを生産的な方向へ向けることができます。一方、安定していて自己理解のあるESTJは、頑固さを抑え、社会的なやり取りでよりリラックスすることを学んでいるでしょう。ESTJはもともと家族を大切にする傾向があります。不健全な、何度も自分を証明したいという強迫観念に突き動かされていなければ、キャリアのために愛する人をないがしろにすることはありません。
ステレオタイプを超えて
性格タイプ分類に対するステレオタイプ化という批判は、典型的な投影の例です。性格診断に「ステレオタイプ化」というレッテルを貼る人こそ、実際にはステレオタイプ化を行っているからです。性格の体系には多様性の余地が大きく残されているため、ステレオタイプ化という批判は的外れです。
本質的に、性格診断は人の人生のあらゆる側面を定義することを目的としていません。自分自身や人生についての問いに答えるための、新たな手段を提供するだけです。
性格診断には、自己認識と自覚をより深めるのに役立つという利点があります。これまで、なぜ自分が特定の方法で行動したり反応したりしがちなのか、不可解に感じていたかもしれません。たとえば自分が Enneagram 6または ENFJだと知ることで、なぜ自分がそのように振る舞うのかを理解できるようになります。その結果、うまく機能している点をさらに活かし、成功を妨げている部分があれば改善に取り組めます。これは、仕事や私生活で出会う人々と、より建設的な関係を築く可能性を高めてくれます。
質の高い性格診断を受けた人なら誰でも、受け取る詳細なレポートの中に自分自身を見出すでしょう。ただし、他の部分よりも強く共感できる部分があるのは自然なことです。個人の性格が性格診断の結果に100%反映されることはありません。診断は傾向や志向を評価することだけを目的としているからです。
最良の性格診断は、多層的で、ニュアンスに富み、現実にしっかり根ざしています。しかし、なぜあなたが今のあなたであるのかについて抱く、あらゆる疑問に答えてくれるわけではありません。それでも、診断から得られる洞察は重要で、ときには人生を変えるほどのものになり得ます。それこそが、性格診断の価値なのです。
ネイサン・ファルデは、過去6年間フリーランスライターとして活動しています。ゴーストライターとして執筆した作品や署名入りの記事は数多くのオンライン媒体に掲載され、2014年から2015年にかけては、性格タイプに関する電子書籍シリーズの共同制作者を務めました。INFJでウィスコンシン州出身のネイサンは現在、コロンビアのボゴタで妻のマーサと息子のニコラスと暮らしています。